☆カボチャの育て方☆
【光】
嫌光性種子です。 種に光が当たると発芽が阻害されます。
【発芽適温】
12~40℃
【発芽最適温度】
25~30℃
【生育適温】
17~20℃ 定植時期の目安は最低気温8~10℃、最低地温12℃以上になったころです。
【施肥量】
元肥の量は目安として10㎡当たり成分量で、チッソ100~150g、リン酸150~200g、カリ100~150gを施用します。カボチャは吸肥力が強く、元肥が多いと「つるぼけ」をおこし、葉が大きくなって着果が悪くなるので注意します。
【追肥】
追肥の時期は着果が確実となった、「にぎりこぶし大」の時が適期で、茎葉が小さい時は、開花直前または開花期に施用します。
追肥の量は、10㎡当たり化成肥料の場合、チッソ成分で30~40gをつるの先に施します。
うどんこ病のまん延や強風により、葉が被害を受けて果実に直射日光が当たると、日焼けやひび割れの原因になるので、わらや新聞紙をかけて果実を遮光します。
【土壌適応】
適応性高い。カボチャは吸肥力が強くつるの伸びとともに根が伸びるので、根圏域が広いといえます。
【土壌酸度】
pH5.5~6.8が好適です。
【開花習性】
雌花は単性花で雌花節以外はすべて雄花が着生します。
雌花の出かたは品種により差異はありますが4~5節サイクル、ただしペポ種には節成性のものがかなりあります。
雌花分化は低温と短日によりますが、洋種カボチャはほとんど低温で分化し、日本カボチャは低温のほか、短日が補助的に関与します。
【収穫時期】
早どり、収穫遅れは禁物!
雌花の開花交配後45~50日で完熟する。
開花後の日数が分からない場合は、果梗部全体がコルク化したのを目安にします。
ニホンカボチャは開花後30~35日が収穫の目安
果皮がやや褐色がかって、白粉が吹いてきたら収穫する。
【保存方法】収穫直後の果実は、デンプン含有率が高く甘みが弱いのですが、日数の経過とともにデンプンが徐々に糖化して果実は甘くなります。
粉質感は、デンプン含有率と密接に関係しており、デンプン含有率が高いほど粉質感が強く、低いほど粘質に感じます。
貯蔵温度が高いとデンプンは早く減少します。
収穫後、果実は風通しのよい日陰の場所で、7~10日間のキュアリングを行います。キュアリングとは、果梗部の切り口を乾かして菌の侵入を防ぎ、果実の腐敗を防止する作業です。
この時、温度が高すぎるとデンプン含量の低下や果面の退色が早く進むので、必要以上に温度を上げないように、また処理日数が長くならないように注意します。
保存は常温で、冷暗所に置いておくとよいでしょう。