☆エダマメの育て方☆

【光】

嫌光性種子です。 種に光が当たると発芽が阻害されます。

【発芽適温】

15℃以上

【発芽最適温度】

25~30℃。

【生育適温】

20~25℃。花芽の分化はおよそ15℃の温度が必要です。

【土壌適応】

どのような土質でもよく生育しますが、排水のよい耕土の深い壌土、あるいは粘土質土壌が適し、保水力のある土壌でよく生育します。

【土壌酸度】

pHは6.0前後が適当です

【生 育】

エダマメは発芽と同時に子葉が地上部に展開し、幼根が発達します。発芽から初期の生育は早い部類です。発芽から開花までの日数は品種の早晩性によって差がありますが、50~60日程度です。花は葉腋、あるいは葉腋から側枝を分枝して、その先に開花します。開花から20~40日で収穫適期となります。

【施肥量】

元肥は目安として10m²当たり成分量で、チッソ60~70g、リン酸120~150g、カリ100gを施用しますが、肥沃な畑ではチッソを50gに減らします。エダマメはチッソ分が多いと茎葉が大きくなりすぎて、着莢や莢肥大の妨げになり収量が減少したり、病害虫の被害が多くなるので注意します。

【土寄せ】

間引きした後は、根元に土寄せをして風に耐えられるようにします。草丈30cmぐらいになった時も土寄せするとよいでしょう。

【収 穫】

エダマメの収穫適期は3~5日間と短く、早めの収穫を心掛けます。収穫適期の目安は、莢の大部分が充実し濃緑でツヤがあり、株の上部と下部にわずかな未熟莢があるころです。
極早生種 タネまき後 70~75日

早生種 タネまき後 75~80日

中早生種 タネまき後 80~85日

中生種 タネまき後 85~90日

【莢つきや莢の太りが悪いのは?

エダマメは花が咲いても実が十分に肥大しないことがあります。日当たりが悪かったり、チッソ肥料が多すぎる場合は、茎が長くなって花数は少なくなります。また、開花期に水分不足や高温になった場合は、花が落ちることが多くなります。カメムシやサヤタマバエなどの害虫が発生した場合は、莢はつきますが実が太りません。

【根粒菌】

エダマメは他の豆類と同じように根粒菌と共生関係にあり、根から吸収するチッソ成分量の30~50%を根粒菌に依存しています。根粒菌は開花後、もっとも多くなるので生育後半にチッソ分を根から供給してくれます。初期に土壌中のチッソ分が少ないと根粒菌は少なくなります。またリン酸が十分にあると着生がよくなるといわれています。